目兎龍日記

徒然なるままにオタクが硯に向かひて書くブログです。

MAXヤバいぞ、きららMAX【ネタバレ注意】

 電子書籍の普及というのは、私には縁のないものだと思っていた。液晶を眺めるのが苦手な私にとって、読書という目や時間を使う作業をデジタルで行うのは辛いものがあったからだ。でも、使ってみるとやはり便利なのは否定できない。雑誌や本が発売日になった瞬間に手にはいるのはありがたい。ネタバレなど恐れず、すぐに内容を確認できるのは、電子書籍ならではだろう。

 

 さて、そんな電子書籍で今月の「まんがタイムきららMAX」(以下MAX)を発売日の0時に購入した。日付を跨いで起きているのは苦手な私だが、いわゆるMAXタイムを経て内容が気になりすぎていたので多少無理をしてでも内容を確認してから寝たいと思ったからだ。とりあえずは、MAX購読の理由でもある「ステラのまほう」だけでも目を通して、残りは朝起きてから読もうと思いMAXを開いたのだが、これが大きな過ちだったのは言うまでもない。眠れるわけがなかった。

 

 まずはステラのまほうだ。作品内の問題児、百武照がメインの回らしい。僕は作品内のキャラクターを、その作品で一番推しているキャラがどう呼ぶかに倣って呼ぶことにしているので、テルさんと呼ぶことにする。テルさんの生きる理由、考え方がたまちゃんに伝えられ、大学を辞めたきっかけが朧気ながら判明する大事な回なのだが、おかしい。なぜか、どれも見たことがある気がする。新鮮味がない。

 これは間違いなく、あの話題作「なんどでもゆめみてる」の影響だろう。ステラのまほう読者が一同に介し、思い思いの百武照を描き出した同人誌なのだが、そこで読んでいた百武照像と思いの外違わなかった。改めて皆さんの考察力に恐れ入ったと同時に、これはあくまで氷山の一角でもっともっと底知れぬ闇が彼女には潜んでいるのだろうと期待が高まった話であった。

 ただ、少し心配になったこともある。今月号のステラのまほう、恐ろしいほどに表記揺れがあったのだ。今月号の中で表記が揺れていたわけではない。今までの話と、今月号でビックリするくらい違うところがあった。例えば、たまちゃんは通常百武照をテルさんと呼び、だからこそ私は先の文でもテルさんと表記した。しかし、今月は一貫して照さん表記になっていて、また一部では照先輩呼びになっていた。さらに、我々ファンなら記憶に残っているであろうイベントを経て「歌夜先輩」と呼ぶようになった藤川歌夜のことを、あろうことか「藤川先輩」と呼ぶようになっていた。私の記憶では、呼び方を戻すようなイベントはなかったはずだが、なぜ呼び方が戻っていたのだろうか。今後の話で何か裏が明らかになるなら話は別だが、そうでなければくろば先生が疲れているのではないかと心配になってしまう。先生には休んでいただきたい。

 

 今月のMAXを読んで眠れなくなったと言ったが、正直眠れなくなったのはステラのまほうのせいではない。今月はとんでもない展開の話が多すぎたのだ。例えば、今月が最終回の「サジちゃんの病み日記」、怒濤の展開になった「魔王城ツアーへようこそ!」がその代表である。特に後者については、あまりに唐突すぎてもしや打ち切りになったのではないかと不安になった。かと思えば、平常運転な「きんいろモザイク」や「ご注文はうさぎですか?」、ある意味平常運転な「初恋*れーるとりっぷ」など我々に癒しをもたらす作品も存在し、感情の起伏が激しい一冊であったのが、眠れなくなった主な原因だろう。

 

 本当に、MAXは侮れない。次々と問題作をもたらしてくる。次号ではあの相崎うたう先生がMAXに帰ってこられるということだし、今後もどうなることやら。楽しみで仕方がない。